厚労省の2022年の調査によると、我が国の「喫煙率」は男性24.8％、女性6.2％となっており2003年以降で最低となっています。

　20歳以上の喫煙率の推移を下図に示しますが、男性の喫煙率が年々低下していることが一目瞭然です。タバコの値段は今後も上がる一方ですし、受動喫煙防止条例の発効以降は喫煙できる場所も更にすくなくなりました。禁煙は１回目よりも２回目、２回目よりも３回目以上のほうが成功率も高いというデータがあります。保険適応で禁煙できるのは年に１度のチャンス（診療は計５回）ですので、失敗を恐れずに、まずは禁煙にチャレンジしてみることを勧めます。

　禁煙治療にはニコチンパッチのニコチネルTTSと内服薬のチャンピックスによる治療がありますが、現在、チャンピックは製造・流通が止まっているため、ニコチネルTTSによる治療のみとなります。ニコチネルTTSは市販もされていますが、クリニックでは市販の量よりも多い量を使用しますので、禁煙成功率も高くなります。禁煙治療を受けたいと思われる方は、いつでもご相談ください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厚生労働省国民健康・栄養調査より