心臓を灌流している動脈を冠動脈といいます。動脈硬化により冠動脈の一部が狭くなると、血流不足が生じることがあります。特に運動などにより心拍数が増加すると、心臓の筋肉の血流需要が増すのですが、冠動脈狭窄のために血流の供給が不足してしまいます。このようにして心臓の筋肉に血液が不足する状態を心筋虚血と呼びます。心筋虚血が生じると胸痛が出現します。狭心痛です。心筋虚血が生じているかどうかの検査には運動負荷心電図や心臓核医学検査などがありますが、冠動脈が狭いかどうかを見る検査が冠動脈造影(CAG;coronary angiography)です。以前は入院したうえで、肘や手首や鼠径部の動脈からカテーテル(管)を心臓にまで進めて、造影剤を流して映し出していました(図1→は狭窄部位)。
しかし、最近の技術進歩により末梢の血管から造影剤を流してCTで冠動脈を映すことが出来るようになりました(図2)。もちろん入院の必要はありませんし、簡単な心電計を付けて、点滴から造影剤を流しながらCT検査を受けるだけです。
当院では永仁会シーズクリニック(Seeds Clinic)と連携しており、CTやMRI検査を当院から予約できますし、結果も電子カルテ上に反映されます。まるで当クリニックのCT、MRI検査室が別の建物にあるかのような便利さです。もちろんCTCAG検査も可能となっています。シーズクリニックは新宿3丁目駅と直結しています。当クリニックが西新宿駅と直結していますので、雨の日でも当クリニックから濡れずに移動することが可能です。狭心症が疑われる患者さんや、動脈硬化による冠動脈狭窄が気になる方は是非ご相談ください。
【永仁会Seeds Clinic 新宿三丁目】CT・MRI検査・がん検診・健康診断 新宿三丁目駅 E3出口直結 (seeds-clinic.jp)