甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病) | 新宿区西新宿の皮膚科・内科 | 西新宿サテライトクリニック
甲状腺疾患
(バセドウ病、橋本病)
Thyroid disorders
(Graves' disease, Hashimoto's disease)

甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病)Thyroid disorders (Graves' disease, Hashimoto's disease)

※図表は全てChatGPTで作成

甲状腺(こうじょうせん)は、首の前側にある蝶のような形をしたホルモン分泌臓器です。気管の前に位置しています。通常外側から意識する形で見えることはなく、専門医が注意深く触診を行った際のみ、その存在がわかります。
甲状腺は、ヨードを材料として甲状腺ホルモンを合成、分泌する大切な内分泌臓器です。

甲状腺ホルモンはどのような働きをしているのですか?

  1. 代謝を高めることで体温を上昇させます
  2. 心拍数や心臓の収縮力を高めます
  3. 成長・発達の促進⇒特にお子さんでは重要で、不足すると障害の原因になります
  4. 神経系への影響
    ⇒気分や集中力などに影響し、多過ぎるとイライラ、不足すると無気力・うつ状態に陥ります。
  5. 胃腸の動きを活発にします

甲状腺ホルモンの過剰分泌や不足はどのような症状となって表れますか?

以下のイラストのような症状が現れます。甲状腺ホルモンの分泌過剰をきたす病気の代表がバセドウ病で、分泌低下(欠乏)をきたす病気の代表が橋本病(慢性甲状腺炎)です。

下記一覧表にお示しするように甲状腺ホルモンの影響は全身に及び、その過不足は多彩な症状として表われます。

項目 甲状腺機能亢進症(過剰) 甲状腺機能低下症(不足)
代謝 亢進(エネルギー消費↑) 低下(エネルギー消費↓)
体重 減少(食欲↑でも痩せる) 増加(食欲↓でも太る)
体温 暑がり・発汗増加 寒がり
心拍 頻脈・動悸 徐脈
神経・精神 イライラ・不安・不眠 無気力・抑うつ・眠気
手の震え あり(振戦) ほぼなし
皮膚 湿って温かい 乾燥・冷たい
髪・毛 脱毛(細くなる) 脱毛(太く粗くなる)
消化 下痢傾向 便秘
筋肉 筋力低下・易疲労 筋力低下・こわばり
月経 月経不順・無月経 月経過多・不順
顔貌 眼球突出(特にバセドウ病) むくみ(粘液水腫様顔貌)
変化少ない かすれる・低くなる

特にどのような症状があった時に甲状腺疾患を疑って診察を受けるべきですか?

上記のごとく多彩な症状を認める中でも、長く続く動悸や手の振戦(細かいふるえ)に体重減少が加わる場合には、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)を疑ってぜひ一度クリニックをご受診下さい。また循環器内科で『心房細動』と診断された方は念のためバセドウ病のスクリーニングをお受けいただく事をお勧め致します。
一方、甲状腺機能低下症(ホルモン不足)の症状はより特異性が低く、気づくのが遅れる傾向があります。強いて言えば、"極度の寒がり"と"顔面を含む全身のむくみ"が合併する時は甲状腺ホルモン値の測定をお勧め致します。

健診で"甲状腺が腫れている"と指摘されました。どうすれば良いですか?

甲状腺が腫れる(=甲状腺腫と呼ばれます)病態には様々な疾患が含まれ、そのまま放置して良いものから手術が必要なものまで千差万別です。強い痛みを伴うものもありますが、多くは無痛性です。甲状腺が腫れていると指摘されましたら、自己判断をせずにまずは内分泌専門医の診察をお受け下さい。当院では熟練した技師(女性)による超音波検査も可能で、検査当日の結果説明が可能です。