アトピー・じんま疹 | 新宿区西新宿の皮膚科・内科 | 西新宿サテライトクリニック
アトピー・じんま疹 ATOPIC DERMATITIS

アトピー性皮膚炎Atopic dermatitis

アトピー性皮膚炎の原因は、ダニなどに対するアレルギーだけでなく、体質的に皮膚のバリア機能が低下して乾燥肌になっていることも挙げられます。アトピー性皮膚炎は特別な病気ではなく、体質的に乾燥肌の人が痒みのためにひっかいて、湿疹が特定の場所に繰り返しできる疾患です。薬による治療も大切ですが、その前に生活環境を整えることが最も大切です。
当院では、生活指導を行いながら、外用薬を主体に内服薬を補助薬として標準的な治療を行っています。外用薬はステロイド軟膏を第1選択薬として、タクロリムス軟膏(プロトピック®など)やデルゴシチニブ軟膏(コレクチム®)も使用しています。保湿剤としてはクリームタイプではなく白色ワセリンなどの油脂系の保護剤をお勧めしています。

保存的治療で良い状態を維持できない重症の患者様には、医療費は高額とはなりますが、2つの新しい治療法をお勧めします。ひとつは皮下注射薬(抗体医薬)で、デュピルマブ(デュピクセント®)とネモリズマブ(ミチーガ®)、トラロキヌマブ(アドトラーザ ®)、レブリキズマブ(イブグリース®)です。2つ目はJAK阻害薬の内服で、バリシチニブ(オルミエント®)、ウパダシチニブ(リンヴォック®)、アブロシチニブ(サイバインコ®)があります。当院としては、効果が高く、副作用も少なく、2週間に1回の自己注射も可能なデュピクセント®を第1にお勧めします(院長ブログ12参照)。効果に個人差によるばらつきが少なく、長期使用により効果が持続します。乳幼児にも注射可能です(生後6か月以上)。また、類似疾患である結節性痒疹にも適応があり、効果が高いです。レブリキズマブ(イブグリース®)は2024年5月末に発売された新薬で、約1年間は長期処方できませんが、デュピクセント®と同等以上の効果があり、月1回の注射で済みます。ミチーガ®とアドトラーザ ®はお勧めしません。注射が苦手な方、かゆみを止めるための短期治療希望の方、デュピクセント®による結膜炎の副作用のある方はJAK阻害薬、特にリンヴォック®の内服をお勧めします。JAK阻害薬は発売された当初の予想より重篤な副作用が少なく、比較的安全な薬剤であることがわかってきました。また、速効性ですが、最初は効果が高くても経過中に悪化する症例を経験します。効果不十分な場合、JAK阻害薬は用量をあげることができますが、副作用も多くなる傾向があるので要注意です。JAK阻害薬を希望される場合には事前に血液検査や胸部X線検査を受けていただきます。

写真:アトピー性皮膚炎イメージ
成人型アトピー性皮膚炎

販売商品

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スキンケア

じんま疹(蕁麻疹)urticaria

蕁麻疹は強いかゆみを伴って、膨疹(ぼうしん)、すなわちやや隆起する浮腫性紅斑が出没する疾患です。数時間から1日以内に消えたり、移動したりして出没を繰り返します。皮膚内に多数存在する肥満(マスト)細胞からヒスタミンという化学伝達物質が放出されて血管や知覚神経に作用することで生じます。全体の約70%は特発性蕁麻疹と呼ばれる、特に原因なく発症するもので、夜に発症し昼に軽快することが多いです。感染、ストレス、疲労などが背景となることがあります。発汗や、日光照射、温熱、機械的刺激で症状が出現する場合もあります。アレルギー性蕁麻疹は有名ですが、頻度は全体の約5%程度です。原因となる食物や薬剤を摂取して3分~30分以内に出現するので、原因を推測しやすいです。エビ、カニ、ソバ、小麦、果物、アニサキスなどが原因となります。治療は抗ヒスタミン薬を内服します。効きが悪い場合には2倍量を内服します。蕁麻疹が出なくなるまで継続して内服することが重要です。

補助薬を追加しても反応が悪い場合には、一時的にステロイドの内服を追加することがあります。それでも蕁麻疹が持続する場合には、治療費が高額にはなりますが、抗ヒトIgE抗体であるオマリズマブ(ゾレア®)やIL-4/13受容体抗体であるデュピルマブ(デュピクセント®)を定期的に皮下注射します。自宅での自己注射が可能です。

写真:じんま疹(蕁麻疹)
じんま疹(蕁麻疹)

スキンケア(乾燥肌)skincare

日々の診療のなかで乾燥肌の人が目立って多いことを実感しています。その原因の一つとして清潔志向による過剰な皮膚の洗浄が挙げられます。高齢者や乾燥肌の人はできるだけ石鹸を使わないか、使用頻度を極力減らすようにしましょう。また、高温での長風呂は皮脂が失われますので、できるだけ風呂は短めに、あるいはシャワー浴にしましょう。

写真:手荒れ(乾燥型手湿疹)
手荒れ(乾燥型手湿疹)

入浴後には保湿剤・保護剤を塗ります。その際、クリームタイプの白い保湿剤ではなく、白色ワセリンやオイルなどの油脂系の保護剤の使用をお勧めします。クリームタイプのものは油分が少ないので保護作用が不十分で、水で洗うと落ちてしまいます。また、界面活性剤が入っているので皮膚表面のアレルギー抗原を皮膚の中に取り込んでしまう可能性もあります。ワセリンなどの半透明な保護剤はべたつきますが、少量を手のひらに広げ、それで全身をなでるようにしてください。頭皮には透明なオイルがお勧めです。以下の製品を推薦します。

販売商品

サンホワイト 50g 高品質白色ワセリン 1,100円
サンホワイトシルキー 80g やわらかい高品質白色ワセリン 1,650円
アトピコスキンヘルスケアオイルD(40ml) 高品質オイル 1,980円
保湿剤(保護剤)
アトピコしっとり泡ソープ 弱酸性ソープ 椿オイル使用 1,650円
アトピコスキンヘルスケアシャンプー(250ml) 椿オイル使用
リンス不要
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コラージュフルフル泡石鹸(150ml) 抗真菌成分ミコナゾール配合 1,980円
コラージュフルフルネクストシャンプー(200ml) 抗真菌成分ミコナゾール配合 1,760円
コラージュフルフルネクストリンス(200ml) 抗真菌成分ミコナゾール配合 1,760円
シャンプーなど